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ブッククリップ



高校時代からの友達が、
台湾へ旅行に行ってきたということで、
お土産を買ってきてくれました。


彼女らしいコメント付きで。


「アンタの好きなmade in JAPANじゃないから、
 いつまで壊れないか保証は出来ないけどね。」


ただ穏やかに、燃えるように。



今までずっと栞を使っていたのだけれど、
せっかく素敵なブッククリップを貰ったので、
貰った翌日から愛用しています。


でも、難点がひとつ。。。


本を通勤ようの大きな鞄の中に入れて、
いつも持ち歩いているせいか、
ブッククリップがひっかかって、
買ったばかりの読みかけの本に、
若干、裂け目が出来てしまった(涙)


本当に、凄く気に入っているのに、
ちょっと使用を悩んでしまってます。。


この画像では分かりづらいけれど、
本当にとても鮮やかに萌える牡丹。


使わないのはあまりに勿体ないし、
せっかく彼女がアタシらしいものをと、
選んで買ってきてくれたので、
これからも壊れないように、
本が破れないように愛用するために、
鞄の中の配置を変えることとします。


ごめんね、読みかけの本ちゃん。




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手紙屋



喜多川 泰 『手紙屋』 (ディスカバー・トゥエンティワン)


++++++


就職活動に出遅れ、将来を思い悩む、
大学4年生の「僕」は、
とあるカフェで奇妙な広告と出会う。
その名も『手紙屋』。
10通の手紙のやりとりをすれば、
夢を実現させてくれるというのだが…。


++++++


2007年、発売されてすぐに読んだ本ですが、
当時、この主人公と同じようで、
少しだけ違う場所で、
アタシも仕事に関して悩んでました。


何か変わるかな?
何か変えられるかな?


そんな小さな期待と共に読んだ本ですが、
うんうんと頷ける部分が多く、
そっかそっか!と納得出来る部分が多く、
仕事で悩む度に、
10通の手紙が教えてくれることを、
読み返して、自分を励ましてくれた1冊。


なんてことはない一言一言に、
考えさせられ、励まされ、
また明日頑張ろうって思わせてくれ、
行き詰まった時、支えが欲しい時、
今より前に一歩踏み出す勇気が欲しい時、
その力を分け与えてくれる1冊。


就職活動を控えている人達、
今まさに就職活動中の人達、
入社したけれど何だかなと行き詰っている人達、
老若男女問わずに、
是非、1度は読んでほしいと思います。


余談ではありますが…。


是非読んでもらいたいと思う人に、
この本をあげてしまったので、
今となっては読み返せないので、
ちょっと淋しい感じではあります。


この本は、アタシが生まれて初めて、
著者への接触を試みた、
そんな心に残る本でもあります。


著者の喜多川氏から返事が届いた時には、
子どものように喜んだ記憶を、
今も、昨日のことのように思い出せます。




Fw : 漆黒の王子



初野 晴 『漆黒の王子』


++++++


ある地方都市のマンションで、
男女の死体が発見された。
遺体は暴力団藍原組組員とその情婦。
だが、藍原組では以前から組員が連続不審死を遂げていた。
しかも、「ガネーシャ」と名乗る人物から、
「睡眠を差し出せ」という強迫メールが……。
一方、街の下に眠る暗渠には、
《王子》他6名のホームレスが、
社会と隔絶して暮らしていた。
奇妙な連続殺人事件は彼らの仕業なのか?


++++++


27年前、クラス中から「死んでくれ」と、
頼まれて死に場所を探すぼくは、
車いすの少年・直之と出会う。
この2人の出逢いが後の奇妙な連続殺人事件を、
引き起こすきっかけになる。


数えきれない程に無数のインコが暮らす”上側”の世界では、
暴力団藍原組の組員の不審死が続き、
組長代行の紺野と、その相棒の高遠の元には、
”ガネーシャ”と名乗る人物から脅迫状が届き、
光の差さないひらすらに闇だけの”下側”の世界では、
王子、時計師、画家、音楽家など、
6名のホームレスがいつからかひっそりと暮らしていた。


多くの謎を抱えたまま、
多くの謎が解かれることないまま、
多くの犠牲の上に、
物語は紡がれていく。


決して壊れも千切れもしない、ひとつの絆。
決して揺るぎもぶれもしない、ひとつの意志。


このふたつがぶつかる時、
物語は思いもよらない展開を見せ、
悲し過ぎる、切なすぎる、
終焉へと加速していく。


良し悪しは別として、
人と人との絆と、意志というものが、
いかに強いものなのかを、
示してくれる1冊。


こんな風に強い絆と深い信頼で、
繋がれる友達がいたら、
きっと幸せなのかもしれない。


こんな風に決して揺るがない強い意志と、
実行に移せるだけの信念があったなら、
人から不幸せそうに見えても幸せだろう。


でも、読んでいると悲しくなります。




 

半落ち



横山 秀夫 『半落ち』


++++++


「妻を殺しました。」
現職警察官・梶総一郎が、
アルツハイマーを患う妻を殺し自首してきた。
動機も経過も素直に明かす梶だが、
殺害から自主までの2日間の行動だけは、
頑として語ろうとしない。
梶が完全に”落ち”ないのはなぜなのか、
その旨に秘めている想いとは―。


++++++


W県警本部捜査第一課強行犯指導官・志木の元に、
ある日の早朝、1本の電話が入った。
現職警察官・梶が妻を殺したと自首してきた、と。
取り調べを任された志木は梶と向き合う。
素直に殺害に至る動機から経過までは話す梶だが、
自首までの2日間のこととなると、
嘘をつき、言葉を濁し、頑として語ろうとしない。


心から愛し、大切にしている妻に、
「どうか殺してください」と懇願され、
現職警察官でありながら、
妻の涙ながらの願いを聞き入れた。


ただ優しくて、生真面目過ぎたが故に。


悲しみの連鎖。
苦しみの渦。
そして一縷の希望。


心から大切にしているものを失い、
心から愛し、大切なものを手にかけ、
生きることにさえ挫けそうであるのにも関わらず、
それでも男には守りたいものがある。


本当に守りたいもののためには、
人はどこまでも頑なに、
そして、どこまでも強くなれる。


悲し過ぎる想いだけではなく、
どうにも出来ない苛立ちだけではなく、
ただ守りたいという気持ちが生む、
強さと希望を見せてくれる1冊。




 



村山 由佳 『翼』(集英社文庫)


++++++


父の自殺、学校での苛め、母には徹底的に拒まれて……。
N.Y.大学の学生、篠崎真冬は心に深い傷を抱えて生きてきた。
恋人、ラリーの幼い息子ティムも、
実の母親から虐待を受けて育った子どもだった。
自分の居場所を求めて模索し幸せを掴みかけたその時、
真冬にさらなる過酷な運命が遅いかかる。
舞台は広大なアリゾナの地へ。
傷ついた魂は再び羽ばたくことができるのか。


++++++


自分が生きていることで、
自分が関わることで、
大切なものの、大切なその輝きが、
どんどんと失われていく。


それは、思い込みなのか、
それとも、真実なのか。


その苦しみと痛みは、
計り知ることなど出来ず、
彼女の心を蝕み続ける。


けれど。


どんなどん底の暗闇にも必ず光は射し、
悪意なき暖かな手が差し伸べられる。


小さな出逢いが輝きを取り戻させ、
ささやかな優しさが温もりを取り戻させる。


決して止まない雨はないように、
決して明けない夜はないように、
決して人は、誰しも独りではない。


中途半端な時の流れは、
痛みでしかないとしても。


決して消すことのできない、
消えない傷はあるとしても。


癒しの訪れない傷は、
決して存在しないと、
そう思わせてくれる1冊。




 

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